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GoogleのCore Web Vitalsを満たすモバイルサイトは48%にとどまります

2026年1月に公開された Web Almanac 2025 によると、Core Web Vitals が良好なモバイルサイトは48%でした。Googleは2024年3月12日から、応答の速さを INP で測っています。最初の操作だけでなく、ページ上のすべてのタップとクリックが対象です。アクセス数上位1,000サイトでも、モバイルで INP が良好なのは63%です

公開 読了 約3分

スマートフォンでメニューのボタンを押しても、何も起きない。もう一度押すと、メニューが開いてすぐ閉じる。この一瞬の待ち時間が、いまGoogleが応答の速さとして測っているものです。

2024年3月12日、Core Web Vitals の応答性の指標は First Input Delay(FID)から Interaction to Next Paint(INP)に切り替わりました。FID が見ていたのは、ページで最初の操作が処理を始めるまでの遅れだけです。INP は、訪問中のクリック、タップ、キー入力を通して見て、その中で最も遅いものに近い値を報告します。

良好の基準

基準は Google の web.dev のガイド に示されています。INP が200ミリ秒以下なら良好、500ミリ秒を超えると不良、その間は改善が必要です。値は実際のページ読み込みの75パーセンタイルで取り、モバイルとデスクトップは別々に数えます。会社の速いノートパソコンで問題がなくても、遅いスマートフォンの結果は帳消しになりません。

Search Console の Core Web Vitals レポートも、同じ日に FID から INP に切り替わりました。検索順位との関係について、Google のページ エクスペリエンスの説明ははっきりしています。Core Web Vitals はランキングシステムで使われている、という回答です。同じページには、こうしたレポートで良い結果が出ても上位表示が保証されるわけではない、とも書かれています。

サイトの現状

HTTP Archive が2026年1月15日に公開した Web Almanac 2025 は、Chrome UX Report の2025年7月のデータを使い、数百万のサイトを集計しています。

モバイルデスクトップ
INP が良好77%97%
Core Web Vitals 全体が良好48%56%

デスクトップはほぼ問題がありません。落ちているのはスマートフォンです。

意外に思われるかもしれませんが、アクセスの多いサイトは全体よりも INP の成績が悪くなっています。上位1,000サイトでモバイルの INP が良好なのは63%、上位1万サイトでは56%です。レポートは理由として、機能の多さ、操作の豊富さ、外部サービスの組み込みの重さを挙げています。チャットのウィジェット、タグマネージャー、二つの解析ツール、アニメーションのライブラリを積み重ねてきた会社のサイトも、同じ道をたどっています。

時間がどこで使われているか

web.dev は、一つの操作を三つの段階に分けて考えます。

  1. 入力の遅れ:ブラウザのメインスレッドがほかの処理で埋まっていて、タップが待たされる時間です。原因は、そのタップとは関係のないスクリプトであることが少なくありません。
  2. 処理:タップに応える処理が実行される時間です。
  3. 表示の遅れ:結果を反映した次の画面をブラウザが描くまでの時間です。

自社サイトの確かめ方

まず Search Console の Core Web Vitals レポートを開きます。URL が状態ごとにまとめられ、実際の訪問者の INP が表示されます。アクセスが少なくてレポートに出ない場合は、PageSpeed Insights で、Google が持っている Chrome の実データを確認できます。

次に、中価格帯のスマートフォンで、お客様と同じようにサイトを使ってみます。ページの読み込みが終わる前に、メニューを開き、タブを切り替え、問い合わせフォームを送信します。引っかかる感じがあれば、数値にもたいてい表れています。

サイトを作る会社や運用する担当者に聞いておきたいこと:

  1. Search Console で、モバイルの INP はいくつか。最も悪いのはどのページか
  2. すべてのページで読み込まれている外部のスクリプトはどれか。それぞれ今も必要か
  3. スクロールの演出やアニメーションは読み込み中にも動いているか。その間にタップするとどうなるか

同じ問題の読み込み側、Largest Contentful Paint については、スクロールで動くトップページの記事で書きました。主要な画像は時間内に表示されても、タップへの反応が遅いページはあります。それを拾うのが INP です。

出典

  1. HTTP Archive「Web Almanac 2025」Performance 章(2026年1月15日公開。HTTP Archive と Chrome UX Report の2025年7月のデータ。Core Web Vitals 良好はモバイル48%、デスクトップ56%。INP 良好はモバイル77%、デスクトップ97%。順位別のモバイル INP 良好は上位1,000サイトで63%、上位1万サイトで56%)
  2. Google 検索セントラル ブログ「Introducing INP to Core Web Vitals」(2023年5月10日。2024年3月12日に INP が FID に置き換わった旨を追記)
  3. Google web.dev「Interaction to Next Paint (INP)」(良好は200ミリ秒以下、不良は500ミリ秒超。実際のページ読み込みの75パーセンタイルで、モバイルとデスクトップを分けて測定)
  4. Google web.dev「Optimize Interaction to Next Paint」(操作を三つの段階に分ける考え方。実データの確認に PageSpeed Insights を使う方法)
  5. Google 検索セントラル「Google 検索結果のページ エクスペリエンスについて」(Core Web Vitals はランキングシステムで使用されている)

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