コンテンツマーケティング
20代の平日のテレビ視聴は46分、動画共有サービスは107分
2026年6月に公表された総務省の令和7年度メディア利用時間調査によれば、20代は平日に266.9分インターネットを使い、そのうち107.1分を動画共有サービスに充てています。テレビのリアルタイム視聴は46.3分です。60代になると順番が逆転します。
コンテンツは誰に向けて作るのか。多くのマーケティング計画は、この問いにペルソナで答えます。総務省は毎年、もっと単純な問いに答えています。人は実際に、どのメディアに何分使っているのか。
2026年6月26日に公表された令和7年度の調査は、13歳から79歳の1,800人を対象に、2025年12月1日から7日までのメディア利用を15分刻みの日記形式で記録してもらったものです。
年代別に見た平日
全年代の平日平均は、インターネット利用が183.9分、テレビのリアルタイム視聴が156.1分でした。インターネットが上回っており、総務省はその差が広がりつつあるとしています。
ただ、平均だけでは実態が見えません。年代別に分けると、平日はこうなります(単位は分)。
| 年代 | テレビ(リアルタイム) | インターネット | 動画投稿・共有サービス | ソーシャルメディア |
|---|---|---|---|---|
| 10代 | 43.4 | 228.3 | 127.2 | 67.1 |
| 20代 | 46.3 | 266.9 | 107.1 | 79.1 |
| 30代 | 78.0 | 225.5 | 68.0 | 47.4 |
| 40代 | 112.3 | 229.2 | 55.2 | 41.9 |
| 50代 | 152.7 | 158.0 | 30.7 | 26.8 |
| 60代 | 249.3 | 140.2 | 30.4 | 11.3 |
| 70代 | 313.5 | 93.8 | 19.3 | 9.0 |
動画投稿・共有サービスはYouTubeやTikTokのようなサービスを見る時間、ソーシャルメディアはSNSを見る・書く時間で、いずれもインターネット利用時間の内数です。
20代は、動画共有サービスだけでテレビの2倍以上の時間を使っています。50代ではテレビとインターネットがほぼ同じ。60代以上ではテレビが上回ります。
動画投稿・共有サービスは、全年代で見てもインターネット利用の中で最も長い項目でした。平日54.5分で前年度から3.7分増え、休日は73.1分です。
使われているサービス
調査では利用しているサービスも聞いています。全年代ではLINEが92.9%、YouTubeが81.5%、Instagramが54.8%、Xが44.7%、TikTokが36.7%でした。
ブランドにとって大事なのは年代別の数字です。Instagramは20代が最も高く82.6%。Xも20代が最も高く73.4%。TikTokは10代が最も高く67.9%です。
時間と信頼は別の場所にある
同じ調査は、目的ごとに最も利用するメディアも聞いています。
世の中のできごとをいち早く知るためには、全年代でインターネットが55.4%と最も多く使われています。一方、信頼できる情報を得るためには、テレビが50.3%で最多です。メディアとしての信頼度では、新聞が58.8%で最も高くなっています。
時間はネットに移りましたが、信頼のかなりの部分はまだ移っていません。人はネットの動画に時間を使いながら、確かめたいときにはテレビや新聞に向かっています。
コンテンツマーケティングで言えば、仕事は二つあります。短い動画やUGCで時間を取ること。特に20代以下ではそうです。そして、その中で語る価格、数字、実績が、見た人が信頼する場所で確かめたときに崩れないこと。注目を集めても、確かめられない主張をしている動画は、せっかくの到達を疑いに変えてしまいます。
数字の読み方
総務省自身、継続的な傾向の把握には今後の調査結果も踏まえる必要があるとし、特にテレビのリアルタイム視聴は調査時期の番組や出来事に左右されうると注記しています。また、ここでの平均利用時間は、その日にそのメディアを使わなかった人も含めた年代全体の平均です。
こうした限界を踏まえても、50代より下に売る会社には、時間がどこにあるかははっきり見えます。どの年代でも、インターネットを最も長く使う機器はスマートフォンなどのモバイル機器です。そして客層が若いほど、その時間の多くは誰かの動画を見ることに使われています。